戸沢出合から大倉尾根の花立山荘付近まで伸びる「源次郎尾根」の上部に広がる2つの草原に行ってきました。草原まで行くには戸川林道を経由し戸沢出合から源次郎尾根を登るのが道迷いも少なくオススメですが、今回は大倉尾根の末端である雨乞山を登りそのまま大倉尾根経由で塔ノ岳山頂に向かい、下山で源次郎尾根を下りながら例の「草原」を訪れるというコースにしました。
いつもの大倉尾根から離れ、雨乞山へ向かう登山道へ入っていきます。最初は良く踏まれた作業道のような道ですが、すぐに踏み跡は薄くなり地図とコンパスが必須です。しばらく進むと、きれいな雑木の森林帯に出ます。昨年の台風の影響なのでしょうか倒木と落ち葉がたくさんでした。
雑木の間から見える尾根線と地形図を読みながら、なんとか雨乞山の山頂に到着できました。山頂には小さな山頂標が取り付けられていました。
つづいて、「新秦野線41」の鉄塔の下をくぐります。このあたりは踏み跡がしっかりと道になっていて安心できました。
なんだかんだ歩き進め「大倉高原のテント場」に付きました。「大倉高原山の家」は閉鎖されていますが、このテント場は自己責任で使用することが出来るようです。秦野市の注意書きの掲示物がテント場の木に取り付けられていました。
テント場は下草など少なく荒れた様子はないです。どうやら今でも利用者される方が居るようですね。残念なのは焚き火後の炭が放置されていたことです。この日は一ヵ所だけでしたが、大きな問題が起こればテント場が使用禁止になってしまうかもしれません。今後もテント場として存続できるよう願うばかりです。
大倉尾根の駒止茶屋を過ぎた辺りから見える目的地の「源次郎尾根の草原」です。しっかりと2つの草原がみえます。
夕時になると大倉尾根に姿を現す鹿。だいぶ人になれ警戒心が無いのか逃げるそぶりがありません。
塔ノ岳山頂に到着するも、時間が遅いため登山者はまばら。風も冷たく体が冷える前に花立の源次郎尾根との分岐へ下ります。
写真の場所が源次郎尾根への分岐になります。分岐点はおおむね花立山荘と花立の木道の中間地点になります。
写真のような水玉模様の目印のリボンがありました。この後も要所要所に水玉リボンが取り付けてありました。
大倉尾根から離れてすぐは笹林に多くの踏み跡が在りますが、いずれも源次郎尾根へ向けて伸びています。
笹地帯を抜けると、ちょっとした岩場に出て秦野の眺めが良いです。
ここも道迷いに注意ですが、例の水玉リボンが有り助かります。
先ほどの岩場の少し下が2つある草原の1つ「上の草原」と言われている場所です。
「上の草原」から「下の草原」へはピンク色のテープをたどって下って行きます。間違えると源次郎沢へ入ってしまうのでコンパスで尾根方向を確認しながら下ります。間違えて沢に来てしまったら源次郎沢は下降が危険な滝があるため、必ず尾根まで引き返しましょう。
こちらが「下の草原」です。「上の草原」より広く真ん中の立木がシンボルツリーで風情があります。
「下の草原」からは針葉樹の植林帯の中を下って行きます。時々あらわれる巨岩が楽しませてくれます。
写真のここで書策新道と合流し戸沢出合へ向け下山しました。源次郎尾根のバリエーションルートに比べ書策新道にでると登山道がとても整っているように感じる錯覚があると思います。