バイクのウィンカーが点滅も点灯もしなくなったので、故障の原因を検証したところウインカーリレーに原因がある事が判明しました。
通常はウィンカーリレーが故障すると、リレー部品まるごと交換になるのですが、今回は分解して修理可能なのか検証してみることにしました。
上の写真に写る部品がバイクから取り外したウィンカーリレーで、カバーを外して内部機構をむき出しにしたものです。このバイクに付いていたリレーはIC方式のリレーではなく、リレー機構とコンデンサーや抵抗だけで成り立っているCR方式のリレーでした。
回路図にしてみると上記のような構造になります。ウィンカーが点滅する仕組みは簡単に言うと、図の中のコイルからなる電磁石によりリレー接点が、ONとOFFを一定間隔で繰り返すことにより実現しています。
今回はこの部品の中で、図中のコンデンサー(C1)が壊れて機能していませんでした。そのため、コイル(L2)の常時通電によりコイル鉄心に、リレーが引っ張られ接点が離れたままになり、ウィンカーの電球が消灯状態から点灯へ切り替わる事が無かったのです。
そこでコンデンサー(C1)と同等の規格である16V1200µFの電解コンデンサーと交換しました。ただし耐久性を考慮して、許容温度は上のクラスの物に変更しました。
交換後にウィンカーリレーのケースを元通りに戻してバイクへ取り付け、問題なくウィンカーが点滅する事を確認しました。点滅回数も故障前と同じく、一分間に60回以上かつ120回以下(今回はおおむね80回)という回数を保てていました。
今回の修理はハンダゴテとハンダやハンダ吸引器があれば、特に難しい作業はありませんが、交換用のコンデンサーの入手が最難関でした。1200µFという規格が珍しいようで、電子部品を取り扱う通販サイトをかなり探しましたが見つける事ができず、横浜の石川町にある電子部品店にお世話になり、「16V1200µF」という規格の電解コンデンサーを探す事ができました。