「ESCAPE R3」のリアスプロケットを交換しました。

2022年12月2日

ESCAPE R3 自転車ギア

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ここ最近困っていた「ESCAPE R3」の駆動系の不調の原因がリアスプロケットの摩耗による「歯飛び」だという事が分かったので、さっそく新しいスプロケットを注文して交換作業をすることにしました。

シマノのスプロケット「CS-HG-31-8 (11-32T)」外箱

新しいスプロケットとして、シマノの「CS-HG-31-8 (11-32T)」というカセットスプロケットを選びました。選定の理由は、価格が安い事と「ESCAPE R3」に純正で装着されていたスプロケットの組み合わせである11-32Tというのを変えたくなかったからです。

ただし、このスプロケットに交換するにあたり心配なことがありました。それは、この2012年モデル「ESCAPE R3」のリア側の変速システムには、SRAM製スプロケットの「SRAM PG830 8S 11-32T」とSRAM製リアディレーラーの「SRAM X3」で構成されていたので、シマノ製品との互換性や相性について気になっていました。ちなみリアディレーラーについては、以前シマノ製の「ALTUS RD-M310」へシフターの「SL-M315-8R」と共に交換し、今まで大きなトラブルは起こっていません。今回のスプロケット交換では、フリーホイール部分の規格にメーカによっての差が無ければ、トラブル無く交換できるはずと推測し交換作業に入りました。

シマノのスプロケット「CS-HG-31-8 (11-32T)」詳細

こちらが注文していた新しいシマノ製スプロケット「CS-HG-31-8 」の丁数11-32Tという組合せのスプロケット一式です。組合せの全内訳を2012年モデルの「ESCAPE R3」に純正として装着されていたSRAM製「SRAM PG830 8S 11-32T」と比較すると以下のとおりでした。

  • 「シマノ CS-HG-31-8(11-32T)」:「11/13/15/18/21/24/28/32T」
  • 「SRAM PG830 8S(11-32T)」    :「11/12/14/16/18/21/26/32T」

1枚目と8枚目は同じ丁数ですが、他は丁数にわずかに差があります。丁数差でいうと次のとおり「シマノ CS-HG-31-8(11-32T)」が2-2-3-3-3-4-4で、「SRAM PG830 8S(11-32T)」が1-2-2-2-3-5-6となります。この辺は好みもありますが、私個人としてはマイルドな変速になる前者が嬉しいです。

「E-tool ロックリングツール #BT-14P」

そしてこちらが今回の交換作業のために購入した「E-tool ロックリングツール #BT-14P」です。この工具は、スプロケット一式をフリーホイール部に固定しているロックリングというリング状のネジを取り外すために使用します。シマノ純正の工具が販売されていますが、少々お高いので今回は社外品を購入しました。パッケージと工具には「E-tool」というロゴがあり、この「E-tool」というブランドでは「ロックリングツール 」以外にも自転車工具のラインナップが幾つかありました。

「E-tool ロックリングツール」と「シマノ ロックリング」

こちらは、工具の精度が少々心配だったので、今回取り付け予定のロックリングと合わせてみました。ご覧のように僅かに光が漏れるくらいの隙間がある程度でぴったりと収まっていますから問題なく使えそうです。そして、ソケットレンチを取り付ける四角い差し込み穴は12.7mm角で、外側の六角形に形成されている部分の対辺寸法は21mmより僅かに小さかったので、おそらく21のソケットが合うようにつくられているのでしょう。

「ESCAPE R3」のフリーホイール部

こちらが今回購入した「ロックリングツール」と、以前廃棄チェーンから作っていた「自作スプロケットリムーバー」を使ってリアホイールからスプロケットを外したところです。何本か溝が切ってある筒状の部分が「ESCAPE R3」のフリーホイール部になります。

ここに新しく入手したシマノのスプロケット「CS-HG-31-8 (11-32T)」を、フリーホイール部とスプロケットの溝を合わせて取り付けます。その際に1ヵ所だけ溝が細くなっていて、正しい位置にしか取り付けられないようになっているので留意します。また、このスプロケットを取り付ける前にスプロケットと接するフリーホイール部にグリスを薄く塗る手法がウェブなどで散見されましたが、シマノのマニュアルには記載がなかったので今回は何も塗らずに取り付けました。シマノのマニュアルにはグリスが必要なところには、グリスの指示が記載されているのでこの判断で良いはずです。

「ESCAPE R3」に取り付けた「CS-HG-31-8 」

最後にロックリングを規定のトルクで締め付けて作業完了です。締め付けトルクについては、シマノのマニュアルには30~50N·mの指示があり、ロックリングには指定トルクの中央値40N·mの印字がありました。今回はフリ―ホイール側の雌ネジは再締め付けになるという事で、規定値の下限に近い32N·mあたりで締め付けました。ロックリングには緩み止めのギザギザが切ってあったので、締め付ける際の手に伝わる感覚が通常のネジと違って「ガチッガチッ」と微動が伝わり、感覚がつかみにくいところに少々困惑しましたが無事取付けることができました。

余談になりますが、手持ちのトルクレンチが全て9.5mm角のものしかなかったので、12.7mm角のロックリンクツールが直接取り付けできない事が判明しました。解決策として、このロックリングツールの六角形に形成されている部分に、手持ちのスパークプラグ用ソケット(20.8mm)を被せて9.5mm角レンチが使えるようして使いました。

整備時積算距離:17,535km


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著者:ねこ

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