最初の頃は、坂道で立ち漕ぎをして左ペダルに踏む力が加わった時に「コキッ!」と1回だけ鳴る症状が出ていました。
次第に平地で座り漕ぎの時でも少し強くペダルを踏むと同様に「コキッ!」と鳴り、異音のなるペダルの位置はだいたい同じ位置だったので、一番最初にペダルが原因だと疑いました。
まずはペダルを分解せずに樹脂製のキャップを外し、反対側からグリスがはみ出てくるまでグリスを注入し様子を見る事にしました。
これによりペダルはかなり調子良く回りペダリングが軽くなりましたが、異音は消えません。
こうなると…BB(ボトムブランケット)が原因の可能性が濃厚になり、やっかいな作業になってしまいます。
エスケープR3のBBはママチャリと同じ方式の「スクエアテーパーカートリッジ」というタイプになりメンテナンスする事は出来ずBB交換なってしまいます。
そうなる前に、ひとつ試したい処置があったのでそれを試してからにします。
まず次の図はエスケープR3のBBの断面を簡略化し図にしました。
図の中に書き入れた「グリス切れ」の箇所が、今回の異音の原因と推測していました。
本来ならばBBをフレームから外し清掃後グリスアップするのが最良ですが、今回は手抜きをしてフレームのBB下にある水抜き穴から柔らかめのグリスを注入しました。
その処置後走行してみた結果、走り始めてしばらくは異音に変化はありませんでしたが、30kmくらいから音質が変わり、70kmほど走行したころには異音は消えました。
現在のところ処置後290km走っていますが、異音は完全に消えて特に違和感も無く快適です。
整備時積算走行距離:12730km