この場所は標高でいうと1450mほどで、麓よりひんやりと空気が冷たい。「馬返し」の名前の由来は、ここの場所までは道路が比較的整えられていた為に馬で来れました。しかしここからの登山道は傾斜がきつくなり、馬で登る事が出来ずここで引き返したことから「馬返し」と呼ばれるようになったそうです。
所々にこの場所の歴史を解説した案内看板が設置されています。
富士講関連の石碑や遺構も多くあり他の登山口と比べて、より歴史を感じる場所でした。
大きな石造鳥居の両脇には、合掌する猿の石像が祀られています。これは富士山にまつわる伝説の中で、富士山は庚申(こうきんのさる)の年に一晩で一瞬にして生まれたという言い伝えがあります。そのことから、猿は富士山の使徒として崇められ祀られるようになりました。
この馬返し一帯は深い樹林帯の中にあり、いろいろな種類の苔や植物が生えていて神秘的な雰囲気をより一層醸し出していました。