自転車やバイクについては滄浪閣跡地の前に臨時駐輪場がありました。サイクルラックは設置されていないのでロードバイクなどスタンドが無い自転車は倒立して置くか、転倒などが気になる方は警備員さんに相談すると別の場所に誘導してくれます。大磯町はサイクリストが多く訪れるので、今後は設置されるかもしれません。
さっそく入園するとこの様な立派な庭に邸宅が2棟あります。
こちらは「陸奥宗光」元外相の邸宅です。
木造平屋で南側に多く取られた窓が、暖かい陽の光を多く取れる設計で羨ましい造りでした。
軒下に吊るされた外灯のランプシェードも素晴らしいデザイン。
庭には自然石を穿った蹲があり、なんとも言えない趣のある庭を表現していました。
こちらは「大隈重信」の邸宅です。
こちらも良く手入れされた植木で造られた坪庭を、コの字型に囲むような作りでいい雰囲気の邸宅です。
「大隈重信」は、お風呂好きで毎日のようにこの五右衛門風呂に入っていたそうです。
五右衛門風呂の底を除くと、排水溝が彫られ排水しやすいような構造でした。
広い庭にはとても大きな石灯篭。
立派な石灯篭の前に、腰を掛けるのにちょうど良い石があります。ここには、横山大観が庭園の滝を描くのに座ったそうです。
その滝から続く小川と綺麗に刈込まれた植木たち。
バラ園も再現されていました。こちらのバラは苗木を植えたばかりなのか、まだ若く勢いはありませんが、数年後には綺麗な花を咲かせるでしょう。
松の木もすばらしい枝ぶり、よほど腕の良い庭師を雇っていたのでしょう。
今は面影はありませんが、相撲の土俵があったようです。この土俵は1901年から大隈重信邸を引き継いだ古河家の三代目当主の古河虎之助が作らせ、よく力士を呼んで相撲鑑賞し自ら土俵に上がる事もあったそうです。
当時は広い庭園からは大磯海岸へ歩いて行くことが出来ました。現在は西湘バイパスが出来て海へ降りて行くことは出来ません。
