通称ママチャリと呼ばれるシティーサイクルに多用されている27インチホイールに、クロスバイクなどに採用されている700Cのタイヤを流用できるか試してみました。
結論からお話しすると…
上の写真を見ていただくとおり、27インチホイールに700Cのタイヤは入りませんでした。写真を見るとあと少しで入りそうに見えますが、この状態でタイヤにはかなりのテンションが掛かっています。ここで長めのタイヤレバーでさらに力を掛けるという事も考えましたが、これ以上はホイールが変形する可能性があったので止めました。
ちなみに数字的なお話しをすると…
実は27インチ(685.8mm)や700C(700mm)という長さは、タイヤの外径(外側から外側の長さ)の事なので、タイヤがホイールに装着可能なのかの判断材料にはならないのです。そのタイヤがホイールに物理的に入るのか(互換性があるという事ではない)の判断には、タイヤリムの規格であるETRTO(エトルト)を判断材料にします。
そしてETRTOから導き出した値は…
このシティーサイクルの27インチホイールは、「27×1-3/8」のタイヤが付いていたのでETRTOは「35-630」です。装着しようとしていた700Cのタイヤは、「700C-28C」からETRTOは28-622という事が分かりました。
ETRTOの数値は前半の数値がタイヤ幅(単位はmm)を表し、後半の数値がビードの直径(タイヤの内径で単位はmm)を表している事から、今回の27インチホイールは630mmで、700Cのタイヤは622mmとなります。
まとめると…
たった8mmの差ですが700Cのタイヤの方が、ビードの直径(タイヤ内径)が小さい事が分かりました。しかし円周にすると25mmの差が出るので、タイヤの伸びを考えても到底装着できるサイズ差ではありませんね。