神奈川県にも「高尾山」という山がある事を知り、興味がわいたので訪れてみました。東京都にある高尾山と漢字や読み方まで一緒ということや、「かながわ100名山」にも選ばれている山となると色々と気になる事だらけです。
さっそく訪れてみた「高尾山」は、東名高速の横浜町田インターの北側400mほどのところに位置していて、山というよりは小高い丘となっていました。山頂には木造の御社があり、「飯縄神社」の扁額が掲げられた石造りの鳥居がありました。
この「飯縄神社」は養蚕の神様として祀られているそうです。また、東京都の八王子にある高尾山薬王院に祀られている飯縄権現を勧請したと伝えられている事が、境内に設置された御由緒を紹介した看板に書いてありました。
そして長津田十景の案内看板があり、そこには標高が100.5mあり緑区で一番高い事や、緑区と瀬谷区の分水嶺であることが記載されていました。
山頂には一等三角点が設置されています。調べてみると、この一等三角点は日本全国の三角測量の原点となる内のひとつだそうです。ここ神奈川の高尾山が、測量の歴史としても重要な場所だったという事がわかりました。
標高は100m程とそれほど高くはないのですが、西側の眺望が良く丹沢山塊が良く見えました。おそらく視界が良ければ、ここ高尾山から測量のときに使われた厚木市に位置する鳶尾山が見えるのでしょう。そして、丹沢山塊の背後に隠れて山頂部だけ見える富士山も望むことができました。