今日も「ひとり箱根駅伝」の続きとして、駅伝の5区と同じ道を走ってきました。箱根駅伝が好きなランナーさんであれば、駅伝の選手たちが走った同じ道を走ってみたくなると思います。走力のあるランナーさんの中には、1区~10区を一気にすべて走ってしまう方もいらっしゃるのですが、私は走力が無いので1区ずつ区切って走っています。
スタートは「旧 小田原中継所」であったメガネスーパーの前です。ここへのアクセスはJR東海道線の小田原駅から海側へ1.5kmほど歩くとたどり着く事ができます。ちなみに、現在の「小田原中継所」は箱根登山鉄道の風祭駅前の「鈴廣のかまぼこ」になっています。
道路挟んでメガネスーパーの向かいには、お城の形の建物が有名な「ういろう」屋さんがあります。小田原城がデザインのモデルになっているのでしょうかね。よくテレビでも紹介されるので、休日はいつも多くのお客さんでにぎわっています。
スタートから5kmほど進むと箱根湯本駅が現れます。ここまでは、なだらかな登りでウォーミングアップみたいな感じで走って来れます。この箱根湯本駅前の商店街を過ぎると、いよいよ箱根の本格的な山道が始まります。
ここから箱根の山道に入るんだなという所に、ちょうど位置するのが「函嶺洞門」といわれる洞門の旧道です。今は老朽化のため通行禁止になり迂回する形で箱根路がバイパスされています。数年前に車で何度か通ったことありましたが、とても風情があるトンネルで通行止めになる前に歩いてじっくり見ておけば良かったと後悔しています。
このすぐ先の千歳橋から歩道が無い区間が続き、さらに車もスピード出しているので注意してくださいね。箱根路の傾斜はテレビ中継で見るより、実際に走ると傾斜のきつさを感じます。ここを駅伝の選手たちは、平地とほぼスピードが変わらず登っていきますからホントすごい走力なんですね。
千歳橋から3kmほど進んだところがテレビ中継で有名な「大平台のヘアピンカーブ」です。ここを過ぎると少し傾斜がゆるみ宮ノ下の温泉街に入ります。温泉街を過ぎ宮ノ下交差点からまた地味に登りが始まります。
そして、小涌園を過ぎると変化のない山道がしばらく続きます。個人的には林道ランニング好きなので、静かで気持ちの良い山道で楽しみながら走ることが出来ました。
小涌園から5kmほどいくと国道1号線の標高最高地点です。最高地点を表わす標識には、874mと書いてありました。この時期にこの標高では肌寒くなり、ここから下り坂が続くので体が冷える前に防寒着を着用しました。余力のある方はペースを上げれば着込まなくても寒くないかもしれませんね。
先ほどの最高地点標識のすぐそばの岩壁には、小さな石仏が彫られていました。どうやらこの付近は石仏群になっており、ここの他にも摩崖仏が彫られた石が多数あるようです。
国道最高地点からゴール地点までは5km弱です。芦ノ湖まで下り箱根関所跡を越えて駅伝ミュージアムの前を駆け抜け交差点を右折しゴール地点に向かいます。
「東京箱根間往復大学駅伝競走往路ゴール」と刻まれた石碑があります。箱根駅伝の正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」というのですね。
「ひとり箱根駅伝」を全区間通しで走る方は、ここが中間地点になるのですね。
こちらは、ゴール地点の先にある船着き場から見た芦ノ湖です。静かな湖畔と遠くに富士山が薄っすらと見えてステキな景色でした。
ここから帰りはバスでも良いのですが、箱根の旧東海道の石畳が残る静かな山道があると聞いていたので、旧東海道をゆっくり歩きながら小田原に帰る事にしました。旧街道の途中には、これまたテレビで有名な甘酒茶屋があり観光客で賑わっていましたよ。その後、さすがに疲れがたまり、走れなくなり歩くこと数時間がかりで小田原駅に着きました。駅に着いた頃には、足がガクガクで駅の階段はなんとか下れる状態。今回のランニングは、かなり充実したトレーニングになりました。