まずは大磯漁港から歩いてすぐのところにある「湘南発祥の地」の石碑が建つ場所へ来ました。石碑は国道一号線沿いにあり、海側の歩道を歩いているとすぐに見つけることができます。
石碑のそばには、大磯が湘南という地名の発祥の地だという説明が書いてありました。それによると、中国湖南省にある洞庭湖のほとり「湘江」の南側を「湘南」といい、大磯がその地に似ていることから湘南と呼ばれるようになったと書いてありました。
つづいて訪れたのは鴫立庵(しぎたつあん)です。
入口には鴫立庵についての説明看板があり、これによると1664年に小田原の宗雪がこの地に五知如来像を運び、西行寺をつくる目的で草庵を結んだのが始まりと記載されていました。
この説明に出てくる小田原の「宗雪」という人物が誰なのか気になり調べてみると、どうやら私が思っていた、絵師として有名な「俵屋 宗雪」の事ではないことが分かりました。この鴫立庵をつくった宗雪という人物は、小田原で有名な「ういろうや」外郎家の 8 代目である光治の次男の可能性が高いことが分かりました。
次は国道一号線をさらに西へ進むと、見える大きな柱で作られた立派な門が目に入ります。門構えからお寺か神社なのかと思ってしまいますが、こちらは完全予約制の「翠渓荘(すいけいそう)」という日本料理の料亭です。もとは有名な大手企業の保養施設だったところを料亭に改装し、とても素敵な日本庭園を眺めながら京都から移築したお屋敷で会席料理がいただけるそうです。