CASIO製の腕時計でチープカシオという愛称で呼ばれる廉価モデルシリーズ「F-91W」の電池交換をしました。電池交換を時計店に依頼すると、最低でも1,000円はかかってしまう事が多く、この「CASIO F-91W」は2,000円以下で買った時計なので、コスパを考えて時計店に頼まず自分で行いました。
「F-91W」に使用されている電池は、「CR2016」という形式の3Vのコイン型電池になります。特殊な形式ではないので、100円ショップでも取扱っているところがあるようですね。ちなみに、Amazonでの取り扱いもありました(コイン電池CR1620)が、今回はヨドバシカメラのオンラインショップにて、107円(送料無料)で購入しました。
さっそく電池交換作業に入ります。まずは裏蓋を止めているネジを4ヵ所、緩めて外します。4本全て同じネジのようですが、同じ位置に同じネジを戻した方が良いので、位置関係が分かるようにしましょう。
こちらが、時計のムーブメントなどを取り出した一式です。デジタル時計なのでムーブメントではなく、アッセンブリーやユニット部品と言った方が良いのかもしれませんね。写真内に並んだ部品は、左上が圧電ブザーが貼り付けてある裏蓋、右上がコイン電池を基板に押さえる電池ホルダー、左下がOリング、右下が基板と液晶などのユニット一式です。部品点数がとても少なく、シンプルな設計という事が高い耐久性と故障が少ない要因のようですね。
古い電池を新しい電池に交換したら、分解と逆の手順で組み立てるだけなので、特に難しい事はありません。組立作業の中でのポイントとしては、コイン電池を電池ホルダーに4ヵ所ある固定用のツメで留める際に、基板や液晶に無理な力がかからないように配慮する事です。強引に力を加えると液晶や基板の破損につながります。
そして無事に電池の交換が終わり液晶画面の表示を確認します。すると、場合によっては液晶画面に表示されるはずの時刻が、正常に表示されず文字化けする場合や、まったく表示されない場合があります。このような場合は、「All Clear」機能を作動させリセットをする必要があります。
「F-91W」などのTW593と刻印された基盤ユニットは、写真で示す位置に「All Clear」端子が備えられています。こことプラス極をショートする事でオールクリア―機能が働きリセットされます。ちなみにプラス極は、電池を固定している電池ホルダーのツメにも来ているので、ここと「All Clear」端子をクリップなどの細い針金でショートします。
最後に、電池交換が完了したユニットを時計の本体へ戻すのですが、時計のサイドに付いている押しボタンを全て外側へ押し出してから組み込まないと、ユニットが組み込めないので注意してください。