葉山町の一色海岸からすぐの場所にあり、3つのピークを持つ個性的な丘陵が「はやま三ヶ岡山緑地」です。ここは海岸線から近いにもかかわらず、緑豊かで自然を満喫できるハイキングコースとなっていて、ハイキングや犬の散歩などで地域の方々に愛されている緑地です。ちなみに「三ヶ岡山緑地」の三ヶ岡山は、(さんがおかやま)と読み、最高峰の大峰山は標高が142.7mあり「かながわ100名山」に選定されています。
今回はそんな「三ヶ岡山緑地」を訪れてみました。この緑地のハイキングコースは「真名瀬コース」「あじさいコース」「つつじコース」の3つの入口があります。
そして、今回は真名瀬コースから登り始めて、つつじコースへ下る事にしました。真名瀬コースの入口は、真名瀬バス停から住宅街の路地を進み、熊野神社の脇がハイキングコースの入口となっています。
真名瀬コースに入ってすぐに、ハイキングコースの案内看板とパンフレットが入った箱が設置されていました。また杖の貸出しもありました。
さっそく現れた「三ヶ岡山緑地」名物の急な長い階段です。ここの階段は地元のランナーには、長い階段が続くためトレーニングスポットとして有名だそうです。
丸太で作られた階段には、所々に段数の表示がありました。何段登ったのか目安になると、なんとなく励みになりますよね。
長い階段の中腹には、津波の際に避難する津波避難路が合流していました。非常時以外は立入禁止となっていました。
長い階段を登りきり、ようやく1つ目のピーク「西峰疎林広場」に着きました。木々に囲まれた広場で眺望はありませんが、テーブルとベンチが設置されていてピクニックに良さそうなところでした。
しばらく進むとウッドデッキで造られた展望デッキがあり、パンフレットによるとここの標高は124.4mあります。ここからは晴れていると美しい相模湾と富士山の絶景が見られるはずだったのですが、この日は残念ながら雲が多く丹沢山塊がわずかに見えた程度でした。ここの場所は「関東の富士見100景」にも選ばれているため、晴れていれば富士山の絶景スポットである事は間違いないですね。
さらに進むと、2つ目のピークの「大峰山」の広場に着きます。ここにはテーブルとベンチの他に東屋がひとつありました。
小さいですが、山頂の木には山名を書いた板がかけてありました。
山頂に三角点はありませんでしたが 、「一級基準点 No.121 葉山町」という基準点が設置されていました。おそらくここの基準点の高さが、パンフレットに記載された標高の142.7mなのではと推測します。
3つ目のピークとなる「東峰広場」からは、つつじコースの入口まで緩やかな下りが続きます。
しばらく九十九折りのハイキングコースを下ると、「つつじコース」の入口にたどり着きます。ハイキングコース入口には「県立はやま三ヶ岡山緑地 案内図」という大きなパネルが設置されていました。
最後になりますが、「はやま三ヶ岡山緑地」には駐車場がありません。そのため最寄りの有料駐車場を利用するか、京急バスを利用するのが良いと思います。また、緑地内にはトイレが設置されていないので事前に済ませてから訪れる事をお勧めします。