静岡県三島市にある「山中城跡」を訪れました。

2023年4月1日

散策 寺社史跡

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「山中城跡」案内看板

静岡県三島市にある「山中城跡」を訪れました。ここの城跡は山城の中でもめずらしい造りをしていて、通常の城のように石を積んで造る石垣のような造りは見られなく、土塁と堀により山中に築きあげられた要塞なのです。箱根峠から三島方面へ下る西麓の山中に突如として現れ、起伏に富んだ表情を見せる山城はとても美しく何度も訪れたくなります。

「山中城跡」西ノ丸南側の畝掘り

こちらは、「西ノ丸」の南側の「畝掘り」です。堀と接する「西ノ丸」の法面部分のブルーシートは、2019年の台風被害による崩落個所を復旧作業が完了するまで雨による浸食から保護するため設置されているようですね。

「山中城跡」台風被害ついての説明看板

こちらの看板に、台風被害の状況についての説明が記載されていました。説明によると、崩落しているのは城の遺構(山中城本来の部分)を保護するための土が流れ出たもので、戦国時代の山中城本来の堀や土塁に大きな影響はありませんと記載されています。どうやら芝の植栽と表土部分で色の違う土は、本来の山中城遺構を保護するための物だったのですね。

「山中城跡」西ノ丸北西部の障子掘り

こちらは、「西ノ丸」の北西部に広がる「障子掘り」です。まるで棚田の畦道のようで美しい。

「山中城跡」西櫓西側の畝掘り

こちらは、「西櫓」の西側につくられた「畝掘り」です。天気が良ければ、この堀の先に美しい富士山が見える絶好の撮影スポットです。この日は春霞と雲でわずかにシルエットが見える程度でした。

「山中城跡」アカヤシオ

「山中城跡」は史跡公園として整備され美しい芝と植栽に心安らぎます。訪れた時はちょうどアカヤシオの薄ピンク色の花が咲いていました。

「山中城跡」の二ノ丸橋

こちらは、「二ノ丸」と「元西櫓」の間に掛かる橋である「二ノ丸橋」です。

「山中城跡」元西櫓と西ノ丸方面の眺め

こちらは、「二ノ丸」から望む「元西櫓」と「西ノ丸」方面の眺めです。山中に造られた山城の独特な起伏形状と、広々と貼られた芝が相まって美しい眺めです。

「山中城跡」の本丸西橋

こちらは、「二ノ丸」と「本丸」の間に掛けられた「本丸西橋」です。「二ノ丸橋」に比べ小さく短いですが、これもまた趣があるり面白いですね。

ここまでは、本丸がある箱根旧街道から北側の山城遺構群を巡っていましたが、今度は箱根旧街道を挟んで南側にある山城遺構の方へ向かいます。

「山中城跡」すりばち曲輪

こちらは、「すりばち曲輪」といわれる曲輪です。「すりばち曲輪」という名が付いている事からも分かるように大きくスリ鉢状に窪ませてあります。攻めてくる多くの武士をここで停滞させる戦術だったようです。

「山中城跡」一ノ堀

こちらは、「すりばち曲輪」の北側から「岱崎出丸」の北西側に沿うように造られた「一ノ堀」です。真っ直ぐな一直線の堀に、等間隔に整列した畝状の構造体が美しいかったです。

ここからは、今回の山中城散策の余談です。

「山中城跡」に設置されたサイクルラック

こちらは、駐車場内に設置されたサイクルラックです。あまり見かけないタイプのサイクルラックですよね。たこの足のように突き出た部分の溝にタイヤをはめて使うようです。箱根峠に向かうサイクリストさんは多いので、ちょうど峠までの中腹にある山中城跡は売店やトイレもあり良い休憩ポイントになるのではないでしょうか。

「山中城跡」箱根旧街道の石碑

こちらは、売店の東側を通る箱根旧街道の石畳そばに設置されていた石碑です。三島宿(8km)と箱根関所跡(7km)までの距離が表示された石碑でした。

「山中城跡」の売店名物「寒ざらし団子」

こちらは、売店の名物である「寒ざらし団子」です。緑色のお団子は、ヨモギ団子で甘味噌が掛かっていてヨモギの風味と味噌田楽のような甘味噌がベストマッチ。白色のお団子は、抹茶きな粉と少々お塩が掛かっていて抹茶の香りとお塩の塩味がちょうどよく美味しかったです。


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著者:ねこ

読んでいただき ありがとうございます。 自然の中で過ごす事が大好きで、おもに登山やトレランやっています。体力維持のために自転車やランニングも気晴らし程度に楽しんでいます。 また、100円ショップやホームセンターなどを巡りアウトドアに流用できそうなアイデアを考える事も好きですね。さらに詳しくは⇒About us

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