こちらの記事を含め、複数に分けていた相模八景の記事をひとつの記事(「相模川八景」を少しずつ巡っています。)に統合しました。
今回は前回に引き続き、相模川八景のひとつ「湘南潮来と河口(しょうなんいたことかこう)」に訪れました。相模川八景のモニュメントが設置されている場所は、神奈川県平塚市須賀に位置し相模川に接した須賀港に隣接する「朝霧河畔緑地」内の広場にありました。
モニュメントの右側に設置された大きな自然石に、「相模川八景」と「湘南潮来と河口」の文字が彫られています。その下には金属パネルがはめ込まれていましたが、印字されていた文字が経年劣化なのでしょうか消えてしまっています。おそらく説明が記載されていたであろう痕跡が薄っすらと残っていましたが、一部しか読み取る事ができないため記載されていた内容の判読は不能でした。
金属パネルの左下には、紙を当てて拓本をとる事ができる拓本パネルが設置されていました。こちらの状態は良いようで、パネルの凹凸や塗料がしっかりと残っていました。拓本パネル内に刻まれた文字(“い”の文字)もしっかりと読み取れました。
モニュメントの左側に設置された案内看板には、「湘南潮来」について記載されていました。名称の由来について、景観が水郷潮来(すいごういたこ)に似ているので湘南潮来と名付けられたと書いてありました。
モニュメントの中央に立つ石柱の裏側には、“平塚八景制定 昭和五七年四月一日”と刻まれていました。後に調べたところ、ここは平塚八景にも選定されていて、この石柱はその平塚八景の地を示すものでした。
ここから相模川の上流方面の眺望です。コンクリートで整備された護岸と、川幅が広く穏やかな相模川が続いていました。
続いて、相模湾と接する河口方面の眺望です。長い橋脚のシルエットが美しいトラスコ湘南大橋と、雄大な相模川河口がつくる風景にうっとりしてしまいました。