何度か三浦半島へサイクリングに行ったときに、気になっていた剱埼灯台へ行ってきました。剱埼灯台は三浦半島の先にあり東側は東京湾の浦賀水道となっていて、海上交通の要となっていました。灯台のデザインがレトロで素晴らしいと聞いていたのもあり、一度実物を見ておきたかったのです。
剱埼灯台がある松輪地区剱埼の小高い丘に到着すると、背は低いけど真っ白でスタイリッシュな灯台が目に入ります。灯台がある芝生のエリアは一般開放されていて、自由に立ち入る事ができました。ただし灯台の内部や、フェンスで囲われたエリアには立ち入る事は出来ません。
灯台についての説明看板があり、じっくりと読ませていただきました。これによると灯台の高さは17mあり、灯台の放つ光は約32km先まで届くようです。
海側へまわると、光を放つ大きなレンズが見えます。
灯台が建つ施設の庇には、歴史を感じさせる銘板が残されていました。「ILLUMINATED 1st MARCH 1871」と記された文字がカッコいい。
灯台の敷地には、大きな通信施設の塔もあります。しかし謎のアンテナ施設は、こちらではなく写真の奥に写る「先端が円盤のような形をした高いアンテナ」が建つ施設です。
写真を取りやすい位置に移動してズームしてみたところ、アンテナの下には謎のコンクリート製の建物もありました。コンクリートの色合いも古い事から、何かの戦争遺構なのかと興味が湧き傍まで行く事ができないのか探索してみました。
しばらく探してみたところアンテナ施設から公道に延びるルートがあるのですが、こちらはフェンスとゲートがあり立ち入りを制限していました。しかたないので、隣接する畑越しの道路からズームで写真を撮ってみました。やはりだいぶ古いコンクリート構造物で、戦時中に何かに使っていたのでしょう。
こちらのコンクリート製の建物については詳細が分かりませんでした。ただし先端が円盤のような形をした高いアンテナは、「剱埼無線方位信号所(つるぎざきむせんほういしんごうしょ)」といって航行する船舶に自船の位置を知らせる施設だという事が分かりました。