「座間八景」とは、座間市内に点在する長きにわたり市民に親しまれてきた名所です。座間市は、神奈川県の中央やや北側に位置し面積が17.57平方kmほどあり、県東部には大きな工業地区を中心に大きく発展した街が広がり、県西部には自然豊かな耕作地帯が広がる変化に富んだ地理です。そのため今回巡った「座間八景」に選定されている8つの名所では、それぞれ個性豊かでひと味違った景色を楽しませていただきました。
そして、座間八景に選定されている名所には「座間八景」について記した看板が座間市により設置されていたので、今回はその看板を目印に八景を訪れてみました。
- 湧水と歴史の街並み 鈴鹿長宿
- 風と光とやすらぎの相模川
- 市庁舎からの ときめきの眺望
- 夕映えといこいの広場 座間公園
- 水鳥と緑の里 県立座間谷戸山公園
- 坂と緑のハーモニー かにが沢公園
- 水のみなもと芹沢公園
- つどいと散策の畑灌桜
湧水と歴史の街並み 鈴鹿長宿
こちらが「湧水と歴史の街並み 鈴鹿長宿(わきみずとれきしのまちなみ すずかながじゅく)」についての説明看板です。
写真内の○で囲った場所に「座間八景」の看板が設置されていました。この場所は鈴鹿明神社の北東50mほどに位置し、説明看板は鈴鹿小径脇につくられた「龍源水ホタルの公園」の左手生垣に設置されていました。
鈴鹿長宿地区は住宅前の小道脇に湧水の流れる水路が通っていて、とても閑静でゆったりとした時間の流れる住宅街でした。まさに“湧水と歴史の街並み”という言葉がぴったりの雰囲気です。
- 「鈴鹿長宿」の所在地:神奈川県座間市入谷西1丁目~2丁目
- 「座間八景」看板の場所:35°29'05.6"N 139°23'43.1"E
風と光とやすらぎの相模川
こちらが「風と光とやすらぎの相模川(かぜとひかりとやすらぎのさがみがわ)」についての説明看板です。
写真内の○で囲った場所に「座間八景」の看板が設置されていました。この場所は県道46号線から分かれ中河原自治会館前を通って相模川河川敷にでる道路で、通称「鮎の道」と呼ばれる通りです。説明看板は、その「鮎の道」が相模川左岸に沿って通る道路と交差する所から35mほど手前の地点に設置されていました。
とても広い河川敷は小石交じりの河原部分と広場として整備されたエリアがあり、休日にはレジャーを楽しむ多くの人々で賑わっています。この日は河原に数台の車が入っていて釣りなどを楽しんでいるようでした。
- 「相模川」の所在地:神奈川県座間市座間 付近
- 「座間八景」看板の場所:35°29'22.3"N 139°22'37.0"E
市庁舎からの ときめきの眺望
こちらが「市庁舎からの ときめきの眺望(しちょうしゃからの ときめきのちょうぼう)」についての説明看板です。
写真内の○で囲った場所に「座間八景」の看板が設置されていました。この場所は座間市庁舎の正面に位置する植え込みにあたります。ただし八景に選定されている景色は、紹介文の中に記載されているとおり庁舎7階の展望回廊からの眺望ですので、ぜひ開庁時間に訪れて景色を堪能してみて下さい。
こちらが庁舎7階の展望回廊からの西側の眺望です。晴れていれば丹沢山塊が良く見えるはずですが、この日は雲っていたため大山が薄っすらと見える程度でした。展望回廊は西側の眺望だけでなく、南側と北側もガラス張りとなっているため景色を望めますが、東側の景色は展望回廊から望む事ができません。
- 「市庁舎」の所在地:神奈川県座間市緑ケ丘1丁目1番1号
- 「座間八景」看板の場所:35°29'18.0"N 139°24'25.9"E
夕映えといこいの広場 座間公園
こちらが「夕映えといこいの広場 座間公園(ゆうばえといこいのひろば ざまこうえん)」についての説明看板です。ちなみに紹介文の中にある動物については、訪問時は飼育されていませんでした。
写真内の○で囲った場所に「座間八景」の看板が設置されていました。この場所は、県道51号線の座間神社入口交差点に面した公園の入口です。説明看板は公園が広がる高台へ通じる階段の下に設置されていました。
公園の敷地の大部分がキャンプ座間と面した高台にあり、公園北側の広場からは丹沢方面の視界が開けていました。天気が良ければここからの夕景は素晴らしいはずですが、訪れた時は雲が多く夕映えは望めませんでした。
- 「座間公園」の所在地:神奈川県座間市座間1丁目3671
- 「座間八景」看板の場所:35°29'30.4"N 139°23'36.3"E
水鳥と緑の里 県立座間谷戸山公園
こちらが「水鳥と緑の里 県立座間谷戸山公園(みずどりとみどりのさと けんりつざまやとやまこうえん)」についての説明看板です。
写真内の○で囲った場所に「座間八景」の看板が設置されていました。この場所は谷戸山公園の長屋門がある西側の入口前に位置します。説明看板が設置されている位置は、長屋門の南側から里山体験館に繋がる通路の入口に設置されていました。
長屋門から園内に入ると、このような大きな木々に囲まれた広場が出迎えてくれます。その先には「水鳥の池」という池が広がり、多くの野鳥を観察することができますます。
- 「谷戸山公園」の所在地:神奈川県座間市入谷東1丁目6番1号
- 「座間八景」看板の場所:35°29'10.2"N 139°24'04.2"E
坂と緑のハーモニー かにが沢公園
こちらが「坂と緑のハーモニー かにが沢公園(さかとみどりのはーもにー かにがさわこうえん)」についての説明看板です。
写真内の○で囲った場所に「座間八景」の看板が設置されていました。この場所は公園の南側に位置する管理事務棟から園内に伸びる通路を数メートルほど進んだ所です。説明看板は通路脇の植え込みの中に設置されていました。
「かにが沢公園」は名称に沢と付くだけあって、大きく南北に延びる谷戸状の沢地形を利用してつくられていました。かつてここには沢が流れていて沢蟹が多く見られたそうです。
- 「かにが沢公園」の所在地:神奈川県座間市緑ケ丘4丁目23番
- 「座間八景」看板の場所:35°29'39.0"N 139°24'32.9"E
水のみなもと芹沢公園
こちらが「水のみなもと芹沢公園(みずのみなもとせりざわこうえん)」についての説明看板です。
写真内の○で囲った場所に「座間八景」の看板が設置されていました。この場所は公園の南側に位置する南管理棟と湿性植物コーナーの間に位置する通路です。説明看板は、湿性植物コーナーの南側に設置された公園案内地図の看板の隣に設置されていました。
ここに訪れたときは、ちょうど湿性植物コーナーのアジサイが見ごろを迎えていました。そして公園南端には座間市栗原水源があり、座間八景の看板に記載されている“水のみなもと”というタイトルがぴったりだと納得しました。
- 「芹沢公園」の所在地:神奈川県座間市栗原2593−1
- 「座間八景」看板の場所:35°28'59.4"N 139°25'11.3"E
つどいと散策の畑灌桜
こちらが「つどいと散策の畑灌桜(つどいとさんさくのはたかんざくら)」についての説明看板です。
写真内の○で囲った場所に「座間八景」の看板が設置されていました。この場所は、東原第3公園の東側に位置していて、説明看板は広い歩道の中央に造られた花壇の中に設置されていました。
ここは、南北に真っすぐに延びる桜並木の道が印象的な風景でした。訪れた時期は緑豊かな桜並木となっていましたが、桜の時期は多くの人たちで賑わうと聞きました。
- 「畑灌桜」の所在地:神奈川県座間市東原
- 「座間八景」看板の場所:35°28'27.4"N 139°25'39.8"E
地図
最後に
今回は「座間八景」に選定されている8つの名所を、自転車を使って一日で巡ってみました。巡った順番はこの記事で紹介した順番ではなく、巡りやすいように「畑灌桜・市庁舎・谷戸山公園・鈴鹿長宿・相模川・座間公園・かにが沢公園・芹沢公園」としました。総距離はおよそ15km程でしたので、健脚の方であればウォーキングで巡る事も十分できると思います。また、ランナーの方には適度なアップダウンがあり座間市の雰囲気も堪能できるので、ご当地ジョギングコースとしておすすめですね。